前回の記事で引っ張った「あの事態」というのは少し大袈裟だったかもしれません。
が、私にとっては結構な出来事でしたので、少し閑話休題的にこの話を挟ませていただきます。
旦那の実家は結構田舎の方にあって、『由緒正しき』とは言いませんがそれなりに家柄も良く、親族も多い家系の母屋でした。また自営業(建設業)を営んでいたことから(結婚した時にはもう廃業はしていましたが)、敷地面積も広く、建屋も家紋が飾られ、総ヒノキで作られたなかなか立派なお家です。
旦那は仕事が長期休みに入ると必ず実家に帰ります。それはまるで義務のように。
そうすることが当たり前と思っているのか、結婚してから正月・GW・お盆の年間3回は必ず帰省する・・・とすると私も勿論一緒に帰ることになるのです。
旦那の家族は私のことをすごく可愛がってくれましたし、私も旦那の家族が大好きでした。
義母「こんな良いお嫁さんを貰うことが出来て、嬉しいわ♪」
と、いつも私のことをベタ褒めしてくれましたし、凄く気にかけてくれましたし、ほんと善から生まれてきたような裏表の無い人達ばかりでした。
ただしそれは、新米嫁の私の立場からすると決してリラックスできる環境ではありません。
そこまで良く言ってくれる旦那家族を幻滅させまいと、できるだけ良く見られたいと自分なりに必死で頑張るのですが、旦那の母(姑)は子供3人を仕事の傍ら育て上げた文字通りのスーパーウーマン。食事の用意や片付けも超絶チャキチャキ系。マジで動きが見えないくらいの瞬間移動で家事をこなします。
食事の準備を手伝おうと台所に立とうとしても「座ってて座ってて」と言われ、されどまさか本当に座るわけにも寝そべるわけにも行かず、結局私は台所の片隅でいつも立ちんぼ。旦那は居間で寝転がってます。
帰省期間は大体4~5日くらいあるのですが、帰る度にいつもヘトヘトになって実家を後にするのでした。
そんな、ある帰省中の日の出来事。
旦那の家族6人(旦那両親、祖父母、旦那の兄、妹)と食事中・・・
姑さんが何気なく、こう言いました
姑「そろそろMielちゃんも子供作ったら?♪」
ぐぬ・・・・きたか。
私「はい・・・そうですね」
引きつった笑みで、そう答えるしかありませんでした。
これまで不妊治療をしていたことを特に話していなかったし、今不妊治療が上手く行かず休止していることももちろん言ってません。
義母「早く孫の顔もみたいしね~跡取りも欲しいし」
まだ続きます。
その最中、ふと旦那を見てみると・・・黙って下を向き、食事をしていました ←なんか言えよ
旦那以外の家族もこの話に対して特に乗って来ず、どことなく空気が悪い感じでしたが、姑さんは終始ニコニコと話し続けていました。その後の話はよく覚えていません。
そして食事を終え一息ついている中、
居間に居た旦那が突如立ち上がり、台所で片付けしていた姑さんに向かってこう言い放ちました。
旦那「なあ、もし次に子供の話、早く作ったらとかMielに言ったら、二度と帰省しないからな」
姑「え・・・?」
旦那「二度というなよ」
え・・・。
なになになに・・・・?
なんかすごく気まずい・・・。
更に旦那の兄妹もこう続きました。
旦那妹「マジ無神経、ありえへんわお母さん」
旦那兄「ありえんな。考えが無さすぎる。」
ちょ、ちょっと待って!
気まず過ぎるって。お義母さん、凄く悲しそうな顔してる。
旦那妹「今どきそんなこという人、みたことない」
旦那兄「デリカシーが無いというか、常識が無いというか」
やめてええええ!!
私、そこまで凹んでないよ!
まだ妊活中だし、全然大丈夫だよ!
姑「Mielちゃん、ごめんね・・・」
そんな、急に謝られて「いえ、全然大丈夫です」とかろうじて答えたものの・・・あろうことか、なんか涙が出ちゃいました。
だめえええっ私!!!
なんかすごくショックを受けたみたいな感じになっちゃってる!
その夜はお通夜みたいな感じで、帰省する最終日前日だったからまだマシだったものの、早めに寝床に入って早く明日になれと願いながら眠りに付きました。
ーーー翌朝
姑さんはケロっとした表情で「おはよ!」という感じ。
昨夜のことは全く気にしてない様子だったので、逆に助かったと思いました。
こんなことであまり変な遺恨を残したく無かったし、これからも上手くやっていきたかったので。。。
むしろ旦那の方がお義母さんと少しよそよそしいというか、出発するまでずっと伏し目がちだったのが気になりました。おい旦那よ大人になれ、もういいだろう
という話でした。
未だに田舎の方では、結婚したら「子供なんてすぐにできる」と思っている家が多いですよね。
もちろんそれは知ってました。
私たちも結婚して数年経っているので、そのうち言われるんだろうなーと思ってはいましたし、言われる覚悟もしていました。お義兄さんは結婚する様子もまるで無く、妹さんは彼氏はいるようだけど結婚はもうちょっと先の様子。なので、念願の孫を期待されているのはひしひしと感じていましたよ。
ただ私はお義母さんからそういわれたことに対して「あーやっぱりそうだよね」とは思ったものの全然気にしておらず、むしろ旦那や旦那兄妹が異常にお義母さんを責めていたのが意外でした。お義母さんが気の毒だなと思う一方で、庇ってくれたのはちょっと嬉しかったような、うーん複雑な気分。。。
一応、この話はこれで終わりなのですが、改めて旦那の両親も早く孫が見たいんだなと、頑張ろうと、そう思わされた出来事だったのでした。
◆続き
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