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不妊治療回顧㉒ 義妹 

【長編】不妊治療体験談

旦那の妹は、私と5歳違いで28歳でした。

結構言いたいことをはっきり言うタイプですが、そういう人に限って必要以上に他人に気遣いしすぎる人も多く、逆に本人がしんどいんですよね。義妹さんもそのタイプでした。

私に対してもいつも気を使ってくれていて、帰省中に台所で立ちんぼしていると声を掛けてくれるのは旦那ではなくいつも義妹さんでした。もちろんその気持ちは嬉しいんですけど、彼女の性格を知ってる手前『また気を使われてるなぁ・・・』とも思ってしまうのでした。

 

そして、結婚。

おめでたいことです。

なのに、心から祝福できない気持ちがあったのは、そう、

  

 

 

『先に妊娠されたらどうしよう・・・』

  

 

 

という感情でした。

   

 

私ってホントに卑屈な人間なんです。

そんな自分が嫌になります。

 

   

でもダメでした。

どうしてもそう思ってしまうのです。

 

 

  

 

そしてついにーーー

 

  

その時が来てしまいました。

  

  

 

 

 

義妹『妊娠しました。4か月目です』

  

 

  

 

旦那家族のグループLINEに、メッセージが投函されました。 

  

 

 

愕然としました。

そして落胆しました。 

  

 

そんな予感はしていたんだけど、いざその時になると、ここまで心って荒むんだと思うくらい、私の心は穏やかではありませんでした。

それは悲しい感情なのか怒りの感情なのかもはやよく分からない、かといって誰にぶつけたら良いのかそもそもぶつけられるようなものなのかも分からない、足元がどんどん崩れていくような絶望感と虚無感が入り混じった心。

 

 

私は壊れそうでした

 

 

私は、グループLINEに『おめでとう』と返信ができませんでした

旦那もしませんでした。

   

 

 

なんで

こんなことになっちゃうんだろう

 

  

 

望んで直ぐに授かる人と、そうでない人がいるのはなぜなんだろう。

なんで私は、そうでない人側なんだろう

 

 

 

 

結婚したらーーー

普通に主婦しながら、

子供は二人くらい生んで、

どこかで一軒家を買って、

広くはなくとも庭で家庭菜園をしながら、

贅沢でなくてもそれなりに幸せな生活を送ることが出来ると信じて疑わなかった。

 

  

 

自分の『妬み』という感情を消し去ってしまいたい。 

 

  

 

自分が嫌になる

  

  

 

旦那に『もう帰省したくない』と打ち明けました。

旦那は『分かった。うん、そうしよう』と答えてくれました。

 

  

 

私は『子供欲しかったら、別れてくれていいよ』と伝えました。

旦那は『なんでそうなるの。いいよそんなのは』と答えてくれました。

 

 

 

その夜はずっと泣いていました。

 

  

 

 

私は、自分が嫌い

 

 

 

 

 

翌日ーーー

  

 

姑さんから電話がありました。

  

 

 

◆続き

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