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不妊治療回顧㉞ ついに

【長編】不妊治療体験談

ここからいよいよ未知のゾーンです。

 

私のお腹には心臓が動いている赤ちゃんがいる。

受精卵でも、胚盤胞でも、そして胎嚢でもあまり感じなかった『今、お腹に新しい命が宿っている』という実感が沸いてきます。

 

まずは処方された黄体ホルモン(膣剤)

妊娠を継続させるために今の私には必要、これは絶対に忘れないようにしなければいけません。なんてったってこの薬はめちゃくちゃ高い(1回の診察で3万円ほど)。

 

生活リズム。

妊娠初期は流産とは関係ないとは言え、規則正しい生活を送ることを忘れずに遂行。

ほどほどに動いて、疲れたら直ぐに休む。妊娠中だからといってゴロゴロしない。でも悪阻が酷ければ無理しない。

 

そして食事。

妊娠初期は葉酸が大事、というのは基本。ほうれん草をあらゆる食事に入れ、更に足りない分はサプリメントで補います。

 

更に更にプラスアルファで。

私がどうしても欲しかったエンジェルサウンズを購入!

今でもAmazonで1万円以下で売られていますが、当時はもうちょっと高かったような気がします。大ヒット商品ですね。

 

 

ということで。

1週間、また1週間と過ごし、

そしてクリニックに通い、

 

 

 

 

熊先生『12週目になりましたね。来週、最後の診察に来て、』

 

 

 

熊先生『問題無ければ、卒業にしましょうか

 

 

 

 

・・・

  

 

 

  

とうとう来たー!!

 

 

熊先生、本当に『卒業』って言葉を使うんだ。 確かに、クリニックに置いてある体験談にそのような記事はありましたが・・・。

 

卒業・・・学生時代以降、聞き覚えの無い言葉です。

そして恐らく多くの方は(アイドル以外)、高校・大学を卒業した後には生涯聞くことは無いであろう、あまりにも甘美な言葉

 

そうか、私は卒業するのか。

熊先生に会えなくなることが少し心細いけど、熊先生は患者が卒業していくことを一番に望んでいるはずだし、私も卒業するためにこれまで頑張ってきた。だからこれは心から望ましい事。

でもなんか、不妊治療に通うことがいつしか当たり前になっていて、その当たり前が当たり前じゃなくなる侘しさを感じてしまったのは自分でも意外でした。

 

  

私は、来週卒業します

 

 

◆続き

不妊治療回顧㉟ 卒業

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