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不妊治療回顧⑥ 人工授精

【長編】不妊治療体験談

人工授精と聞くと何となく大掛かりな不妊治療と思いがちですが、実はそうではないんですよね。

簡単に言うと、旦那に強制的にオ〇ニーさせて精子を取り、私のあそこから注射器で子宮目掛けてビームするだけ。

AIHと呼ばれているものです。

 

正直言って、私はこのAIHにあまり期待はしていませんでした。

というのも、私も旦那も、身体的には一応問題なしという診断を貰っている訳で。

旦那のアソコが異常に小さいとか、私のエロ液が精子を一匹残らず殺してしまうとかそういうことであれば意味は無くもないとは思いますが、とはいえそこまで劇的に妊娠率が上がるわけでもないという点。せいぜい数%~アップというのは先生からの話でもありました。

そして費用は1回当たり3万円程との事。

これは不妊治療においてそれほど高額というものでもありません。

 

さて私はリケジョなので(笑)、確率で計算します。

健康な男女がタイミングを合わせて性交渉した場合、1周期当たりの妊娠率は約20%~25%と言われています(当時のネット情報)

既にタイミング療法も併せて1年半の性交渉(18周期)を行っていますので、仮に妊娠率が20%とすると、80%の妊娠しない確率を18連続で引き続ける確率は1.8%。つまり約50人に1人の確率です。

これを引いている可能性はもちろんありますが、私の年齢的な卵子の老化や(年相応とは言われましたが)、旦那の精子の奇形率が高い等、もう少し何か原因があると仮定して、私たち夫婦は10%の妊娠率だと考えることにします。すると18周期連続で妊娠しない確率は約15%となり、これは7人に1人という確率になります。こうすると割と現実的です。

 

ということで、一旦私たち夫婦の妊娠率を10%と仮定し、これが人工授精(AIH)で2%上がるとしましょう。半年間の試行回数を行うこととして、半年(6回)の間に妊娠する確率は

・自然妊娠 → 1 – ((1-0.1)^6)×100=47%で妊娠

・人工授精 → 1 – ((1-0.12)^6)×100=53%で妊娠

たった6%アップではありますが、これを確率マジックで『妊娠率が1.14倍アップする!』と考えるとどうでしょう。何か効果が高いような気がしませんか?

ゲームで6回以内にボスを倒す必要があるとして、スタートから6回チャレンジするのと、ボスの手前までワープしてチャレンジするのはどちらが勝率が高いか、自明です。

 

というのは自分への言い訳で・・・はぁ18万(3万円×6か月)か・・・

旦那とは一旦、「半年くらいやってみて、ダメだったらまた考えよう」ということで合意しました。

 

 

◆続き

不妊治療回顧⑦ 不妊治療休止

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