義母からの電話を、旦那はスピーカーフォンで受けました。私は横で聞いていました。
義母『元気?〇〇(妹)の妊娠、もうちょっと早く連絡したら良かったね。まだ安定期じゃなかったし、連絡遅れてごめんね・・・。』
妹さんからのLINE投稿だったのに、義母が謝るということは何か二人で相談した結果だったんだろうな、と思いました。
義母『あのね・・・実は今日電話したのは全然別の話なのよ。』
義母『〇〇(旦那)の大学用に貯めておいたお金があるんだけど、もしこれから不妊治療とかでお金が掛かるならちょっとでもアテになればと思って。全然足りないだろうし、少ないけど、100万円くらい。明日振り込んでおくね』
義母『でも、無理に治療とかに使わなくてもいいから。二人でおいしいものでも食べに行ってもいいし、旅行とか行ってもいいし、ホント好きに使ってくれたらいいから。あんた高校も塾とか行かなかったから全然お金かからなくて助かったのよ。その分だと思ってくれたらいいから。』
義母『プレッシャーとか、そんなのは全然考えなくていいからね。私は、あなたとMielちゃんが居てくれたらそれでいいから、ホントに。また二人で帰ってきてね。』
義母『後悔のないようにね。』
旦那は黙っていました。
私は横で泣いていました。
義母は、LINEで私たちが返信しなかった(できなかった)ことが凄く気になったんだと思います。
それに、いつの間にか旦那が過去に不妊治療をしていたことも伝えていたようでした。
旦那の実家はもう自営業も畳んで、今はそんなに裕福ではないことは知っています。無理をしている可能性も十分にありました。
旦那の借金があるから、当面、不妊治療の再開は選択肢にありませんでした。
だから素直に、資金的な援助は助かりました。
旦那『・・・ありがとう。』
辛うじて言葉を振り絞りそう答えた旦那は、電話を切りました。
そして、私を向いて、こう言いました。
旦那『不妊治療、再開しようか』
子供が生まれたらもっとお金はかかるのは分かっているけど、私は、今の状況を打破するためにはもうその選択しか無いと思いました。
私『ありがたいね・・・私、頑張る。』
覚悟を決めました
早速翌日、不妊治療のクリニックに向かいました。
予約無しでの飛び込みだったので尋常じゃないくらい待たされましたが、久々の熊先生との再会。
流産の手術以降、約1年ぶりでした。
旦那『体外受精をしようと思います。』
熊先生は無表情だった顔を少し緩めて、穏やかに
熊先生『分かりました。一緒に頑張りましょう。』
そう答えてくれました。
◆続き
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