旦那『まさか俺が精神科に行く日がくるとはね・・・』
そう言い残し、電車で駅近の精神科医に向かいました。
(ここからは旦那から聞いた話です)
精神科医の待合室はあまり混雑しておらず、待っている人も普通の人ばかりで(旦那の偏見ですが、何となく奇声を発したり挙動不審な人が多いと思っていたらしい)、すぐに診察室に呼ばれました。
かなりご年配のおじいちゃん先生だったのですが、起こったことを順を追って説明しました。
うんうん、と一通り旦那の話を聞いて一言、
おじいちゃん先生『はい、心気症ですね。心配しなくていいですよ、もう大丈夫』
はて?
心気症とは?
おじいちゃん先生『その症状と、これまで貴方が行ってきた行動、それは完全にドクターショッピングであって、全て心気症のせいです。大丈夫です、治りますよ。信じてください』
旦那『心気症って、何ですか?』
おじいちゃん先生『簡単にいうと、あなたは病気ではないのに病気と思い込んでいるだけです。』
旦那『いやでも、車を運転しようとすると起こるあの感覚は明らかに病的な何かなのですが』
おじいちゃん先生『それが心気症です。気にしないでいい、良くなります。少し薬を出しておきますので、少しずつ良くなっていきます。』
おじいちゃん先生『運転は、無理をしないでください。今日は運転いけそうと思ったらちょっと頑張ってみる、そして無理せず少しずつ距離を伸ばしていく。ダメだと思ったら別に運転しなくていい。そうやって、運転に対する不安感をぬぐっていけば、いつか元通りになりますよ。』
旦那『えっと、カフェインとかは取らない方がいいんですかね?』
おじいちゃん先生『そう思うなら控えましょうか。』
旦那『タバコとかも、吸わない方がいいんですかね?』
おじいちゃん先生『そう思うなら控えましょうか。』
なんだそれ。
色々納得できなかったものの、妙に自信満々に言われたのでどことなく安心感もあり、その日は薬を貰って帰りました。
家に帰って調べてみると、その薬は
抗鬱剤
でした。
◆続き
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