旦那『俺、病気じゃないんだって。病気だと思い込んでるだけだってさ。』
精神科から帰宅して、良く分からないことを旦那が言い出しました。
どういうこと?思い込んでる?
一瞬思考が止まりました。
えーと大丈夫かな、なんかちょっと怖い薬を貰って帰ってるし。鬱病の薬ってそんな簡単に飲んで大丈夫なのだろうか。
私は別に鬱病に偏見があるわけでもありません。周りに鬱や躁の方もいますが、旦那は至って普通の様子で全然そんな風に見えない。
とはいえ、身体はどこも問題ないとすればあとはメンタル面。私はパニック障害かと思っていましたが、もしそれに似たような症状だとすれば精神安定剤で様子を見るのも良いかもしれません。
旦那はそれから、しばらく会社を休みました。
規則正しい生活が良いと思ってか、夜は22時に寝て、朝は6時に起きて会社に行く準備をします。(いつもは夜中の1時に寝て朝は7時半に起きるリズム)
そしてそのまま少し散歩して、軽く汗をかいて、普段は食べない朝ごはんを食べて、
旦那『よし、行けそうな気がする!』
そういって、車に乗り込むと
旦那『やっぱダメだ・・・』
となる。
精神科で貰った薬も飲んでいるのですがそんなに良化することも無く、1週間、また1週間と会社を休む日々が続きました。また薬を飲むと凄く眠たくなるみたいで、会社へ休むと連絡した後は一日中ベッドで過ごす日もありました。
それを自分では良くないと思ってか、『ちょっと薬はやめてみる』と飲まないでいると、異常な手汗や発汗でそわそわが止まらなくなる。
会社を休んでいる間、色々とやってみました。
首凝りが良くないのかと4万円くらいするカスタマイズ可能な高い枕(永久保証)も買いました。
睡眠の質を上げようとお風呂は必ず湯舟を張り、ぬるま湯に長時間浸かってアロマキャンドルを炊きながらリラックスしてもらいました。
スマホの刺激が良くないのかと思い、寝る前に日課にしていたパズドラも封印しました。
どれも効果はありませんでした
流石にこのままでは何も良くならない、と思った旦那は、もう一度精神科医に向かうことにしました。
おじいちゃん先生『薬が強すぎたのかもねぇ、合う合わないがあるからさ。少し軽い薬を出しておきますので、それで様子をみましょう』
そういって渡されたのは『デパス』という薬。
頓服らしいので、あくまで対処療法ではあるのですが、もし例の症状が来そうなら飲んでみて、というのです。即効性があり、直ぐに効くとのことでした。
家に帰って調べてみましたが、ある人は肩凝りや首凝り・睡眠導入に使うような大したこと無い薬と言い、ある人はデパスだけは止めておけ、と言う。一体、何が正しいのか分かりません。
旦那は極力飲まないようにすると言い、その次の朝も日課になりつつある散歩→朝食を終え、車に乗り込んでいきました。
ところが。
あれ・・・車で出て行ったまま帰って来ない。
1時間経っても帰って来ないので『大丈夫?』とLINEで聞いたところ、
旦那『運転中、やっぱアレが来たのでデパス飲んで、途中強烈な睡魔が襲ってきたけどなんとか運転できたから、いま会社にいる。』
との事。
・・・
運転できたーーー!!!
良かった・・・本当に良かった。
もし会社でしんどくなったら直ぐに帰ってきていい。もう、良く頑張ったよ旦那。
無理しないで、とにかく無事に帰ってきて
そう祈りながら19時を過ぎたころ、旦那が帰ってきました。疲れた顔でした。
旦那『帰りの運転でまたあの症状が起こるかと思って、デパス飲んで30分くらい仮眠してから帰ってきた』
との事・・・
本当にお疲れ様でした(泣)
仕事中はかなり首凝りが酷くてたまに席を立って敷地内を散歩していたりしたらしいけど、なんとか一日無事に過ごせた様子。同僚や上司からもかなり心配されたようですが、普通に話してると全く分からない感じだったので仮病を疑われたみたい(笑)
という事で、長い長い1か月の療養期間を経て(精神的な病としては短い方だとは思いますが、私には長く感じた)、旦那は無事に会社へ行けるようになりました。
ただ翌日からしばらくは度々運転している最中に動悸がしたり手汗をかくことも多く、仕事中も眩暈がすることも1年ほど続いたようです。そんな時デパスを1粒飲むと直ぐに楽になるそうで、なんとか社会復帰できたのでした。
本当に良かった
※ちなみに旦那は10年経った今でもデパスを服用しています。なかなかやめられない薬みたいですね。
一度ストレスで壊れた精神は、そう簡単には元に戻らないみたい。
皆さんも自分のメンタルは強い・ストレス耐性はあるからと過信せず、無理されないでくださいね。
◆続き
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