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不妊治療回顧⑬ 姑へ

【長編】不妊治療体験談

クリニックで実質的にほぼ流産と宣告された私がまず考えたことは、真っ先にお義母さんに伝えなければ、ということでした。

違和感を感じる方もおられるかもしれませんが、子供を失う悲しみはもちろんあります。ただもうその感情の整理は2週間前に既に付いており、涙は流産を宣告される前にほぼ枯れていました。

妊娠初期の流産はほとんどの場合において染色体異常が原因、これは仕方の無いこと。妊娠初期も含めた流産は約20%。5人に1人。全然起こりうる確率。

 

なんで私がその1人になるの

 

考えてもその答えは無いのに。ずっとこの問答がループしてしまうのです。

 

なのでとにかく、心を殺して淡々と事務処理をこなすことが当時の私にとって必要なことでしたし、そうすることでしか自分を保つことができませんでした

ただそんな中で、唯一機械的に処理できない、感情が動いてしまうことは旦那のお義母さんへこれを伝えることだったからなのかもしれません。

 

ただ、そこは旦那が気を使ってくれて「お母さんには俺から話すわ」と言ってくれたので、そうしてもらうことにしました。

多分旦那は会社で話したのでしょう、しばらくして家に居た私にお義母さんから直接電話が掛かってきました。

 

姑「大変だったねぇ・・・。とにかく今は無理しないでね。体は大丈夫?」

 

ひたすら気を使って、言葉をかけ続けてくれました。

 

私「はい、大丈夫です。すみません、上手くいかなくて・・・。」

 

そう答えるものの、もう枯れたと思っていた涙はいつしか止まらなくなっていました。

 

その後、お義母さんから旦那の妹さんやお兄さんなどにも伝わったのでしょう。

妹さんからは、

 

義妹「Mielさん、聞いたよー。あまりショック受けないでね、私の友達なんてクシャミしただけで流産した人も居たし、皆言わないだけでほんと多いから。」

 

とLINEが届きました。不謹慎なことを平気でいう義妹ですが、私はこのLINEにもかなり救われました。

 

 

まだ母子手帳も貰っていないのに、勝手に喜んで、早まって伝え広めて。

 

色んな人に期待させて、色んな人の期待を裏切って。

 

やっぱり安定期に入るまでは言わない方が良かったのかなと思いもしましたが、でも私一人で今回の事を受け止められなかったかもしれない。

 

わたし可哀想のかまってちゃん“と思われようが、それでも旦那の家族に伝えたことは良かったと、色々考えた結果やはりそう思うのでした。

 

 

 

◆続き

不妊治療回顧⑭ 処置

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