診察室に入ると待っていたのは女医先生ではなく、初老の男性の先生でした。
『こんにちは』とニコニコしながら検査結果の紙を渡されましたので、検査結果は良かったのかなと思いました。
渡された紙は英語でしたが、年齢別の21/18/13トリソミーの確率と、私の21/18/13トリソミーの確率が併記されているのが分かります。
先生の話を聞きながら、ふと目に留まったのは
>1/4
という数字でした。
頭が真っ白になりました。
英語だったのでわかりづらかったですが、改めてもう一度見ると、間違いなく私の検査結果の欄に
21トリソミー 1/4
18トリソミー 1/16
13トリソミー 1/104
と書かれてあります。
※その時の書面抜粋がこちらです。
先生からの説明は続きました。
初老先生『Mielさんの場合、画像で見る限り、脳の異常や首の後ろのむくみなどは特に問題ありませんでした。ただ、心臓の弁の逆流があったので、ダウン症の確率は高くでています。』
初老先生『これはダウン症の場合、この三尖弁の逆流は胎児の大半に見られるということから結果はどうしても高くなってしまうのと、それに年齢を考慮してこの確率がはじき出されています』
初老先生『三尖弁の逆流は、成長に伴って治ることも多いです。なので、問題無い可能性も十分にあります』
旦那『ちなみに、この1/4という確率はどれくらい悪いのでしょうか?』
初老先生『最も悪くても1/4が確率の上限です。これ以上はありません。』
旦那『つまり、最悪の結果ということですか?』
初老先生『確率的には、そういうことになります。』
旦那『・・・。』
旦那は、そこで黙りました。
私も何て質問したら良いのか分からず、黙っていました。
初老先生『この後、どうされますか?絨毛検査や羊水検査であれば、ほぼこれらの症状の有無を確定できます。お金も掛かりますし、今判断されなくても良いです。帰って良く相談されてから、もし検査されるのであればまたご来院ください。』
この医院で算出される確率の中で、最悪の数値が出た。
帰りの車中、旦那は一言もしゃべりませんでした。
その間、私は、確定診断(羊水検査・柔毛検査)をするかどうかを考えていました。
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